内閣不信任決議案提出の意義

2023年6月の国会終末で、某政党が内閣不信任決議案を提出したが、これは意味のある行動であったのだろうか。

与党としては、自分たちが選択した内閣であるので野党提案であれば当然否決せざるを得ないし、衆議院での議席比率から見ても否決は確実であったと思われる。
そのような状況で敢えて内閣不信任決議案を出す意義はどこにあるのか?
内閣不信任決議案が与党側から否決されれば、解散総選挙の大義名分は少なくとも与党側にはなくなり解散ができなる。
穿った見方かもしれないが、与党が解散風を匂わせ解散総選挙の可能性がある中、己の身分が保証される解散封じ込めには内閣不信任決議案提出は有力な手段でであったと思われる。
当然のことながら内閣不信任決議案が否決され解散総選挙はなくなり、与党・野党ともそれぞれの議員の立場は保証され、双方にとってWin-Winの結果となったのではないだろうか。

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